〔3〕富士通のWiMAXソリューションとLTEシステム
〔3〕富士通のWiMAXソリューションとLTEシステム
富士通では、モバイルWiMAXの小型基地局「BroadOne WX300」(写真10)とPCカード型WiMAX端末であるリファレンス・デザイン「MB86K21」(写真11)を使って、実際にデータを送信するデモを行った。
また、WiMAX対応のチップセットや、こうしたチップセットを搭載した家庭用のWiMAX端末やUSB接続の端末など、レファレンス・モデルも含めた複数のWiMAX製品が紹介された。
モバイルWiMAX端末向けLSI「MB86K21」は、高速通信と安定接続を提供するMIMOに対応、18.6Mbpsの高速受信時に240mWという低消費電力を実現。また、モバイルWiMAX端末向けMIMO対応のRFモジュール「MB86K71」は、RF-IC、アンテナ・スイッチ、パワーアンプ、フィルタ、発振回路などモバイルWiMAX端末に必要となるすべての高周波処理回路を搭載したRFモジュールとして世界最小サイズとなる15mm角(高さ1.5mm)を実現。
実際のWiMAXの製品化は、台湾のアクトン・テクノロジー(Accton Technology)が富士通のWiMAXチップセットを採用し、2009年8月に台湾で出荷する予定となっている。
さらに、小型化した第2世代のチップセットも展示(写真12)。このチップセットは、ベースバンドLSI「MB86K22」、RF LSI「MB86K52」、電源LSI「MB39C316」から構成されており、これにアンテナなどの必要部品を加えたWiMAXモジュール全体で12mm角のサイズを実現できる。
左から、ベースバンドLSI「MB86K22」、RF LSI「MB86K52」、電源LSI「MB39C316」(クリックで拡大)
また、富士通のブースでは、LTEのシステムも展示されていた。LTEについては、後述する。
〔4〕NECのWiMAXの基地局「PasoWingsシステム」
NECは、WiMAXの基地局であるPasoWingsシステムを展示(写真13)。PasoWingsは、下り伝送速度が約30Mbps/セクター(90Mbps/基地局)で、MIMO A(送信ダイバーシチ)とMIMO B(スループット2倍)に対応している。
〔5〕マルチアンテナ信号処理ソフトウェア(A-MAS)
アレイコム(ArrayComm、本社:米国)は、アンテナの信号を処理することで、信号の品質を高める「マルチアンテナ信号処理ソフトウェア」(A-MAS)を出展。A-MASを利用することで、現行のWiMAX基地局システムと比較し、通信可能エリアを2~4倍拡大、データ速度を倍増させ、さらにWiMAXネットワークの周波数容量を4倍に高めることができるという。デモでは、動画データを使って、A-MASで信号処理を行った場合と、そうでない場合を比較した(写真14)。
右が信号処理を行っていない状態。左がA-MASで信号処理を行った状態で、A-MASにより、画質が鮮明になっている
ことがわかる(クリックで拡大)
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