ペロブスカイト製造の一貫体制構築へ、NPCが韓国GOSANに出資
2026年4月3日 (金曜) 15:04
NPCとGosanが資本提携により量産体制を強化へ
太陽電池製造装置大手の株式会社エヌ・ピー・シー(以下、NPC)は、ペロブスカイト太陽電池事業の強化に向け、韓国のインクジェット塗布装置スタートアップであるGosan Tech Co., Ltd.(以下、Gosan)に出資した。2025年9月に締結した業務提携から資本提携に踏み込み、生産・技術面や営業面を強化する。2026年3月31日に発表した。
図1 NPCとGosanの協業概要
出所 株式会社エヌ・ピー・シー ニュースリリース 2026年3月31日、「Gosan Tech Co., Ltd. (韓国) への出資に関するお知らせ」
超精密制御でナノレベルの均一性を実現
NPCはこれまで、太陽光パネルの「後工程」に関わる装置提供を中心に事業を展開してきた。2025年9月からGosanと業務提携し、提携直後に2件の受注を獲得するなどの一定の成果が出ており、今回の資本参加を決定した。今回の出資により、Gosanが強みを持つ「前工程」のインクジェット塗布技術を自社ラインに組み込む。これにより、成膜から最終製品化までを網羅した製造ラインの提供体制を構築する。
Gosanは2015年設立の装置メーカーで、有機ELディスプレイ製造装置で培ったインク供給・圧力制御技術を保有している。塗布圧力のコントロール精度は±5Pa以下であり、競合他社の±15Pa(同社参考値)と比較して高い均一性を維持できるとする。この技術により、大面積モジュールでもナノレベルの膜厚均一性を維持した高速塗布が可能だとしている。
2025年にはセイコーエプソン株式会社からも出資を受けており、同社のプリントヘッドを用いた強溶剤への対応や、基板上での濡れ広がりを解析する独自のシミュレーション技術を保有している。
今後、Gosanがインクジェット装置・ユニットをNPC松山工場に納入し、NPCが製造ライン全体の設計・構築を担う。NPCの販売ネットワークの活用に加え、NPC側がGosanの与信面を補完することで、日本国内および米国市場を中心としたペロブスカイト太陽電池メーカーへの販売を強化する。
参考サイト
株式会社エヌ・ピー・シー ニュースリリース 2026年3月31日、「Gosan Tech Co., Ltd. (韓国) への出資に関するお知らせ」



