WiMAXからLTE、次世代PHSまで、次世代無線ネットワークが勢ぞろい =ワイヤレスジャパン2008=

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2008年8月11日 0:00

ワイヤレスジャパン2008が、2008年7月22日(火)~24日(木)の3日間、東京ビッグサイトにて開催された。出展社・団体数は185社(2007年:178社)、3日間の来場者数は37,621名(2007年:36,292名)で、前回を上回る盛況ぶりであった。
新世代のワイヤレス・ブロードバンドであるWiMAXの商用サービスの開始(2009年)を間近に控え、WiMAX関連製品が多く出展される一方、3.9世代の高速モバイルをめざすLTEや次世代PHSなどの次世代モバイル通信技術も登場。これらは、会場で実証実験のデモやや基地局などの関連機器を展示し、次世代ワイヤレス・ブロードバンド・サービスの全体像をアピールした。また、iBurst、ZigBee、Bluetoothなどに関連した製品や技術も紹介され、来場者の注目を集めた。

WiMAXからLTE、次世代PHSまで、次世代無線ネットワークが勢ぞろい =ワイヤレスジャパン2008開催="

≪1≫活況化するWiMAX市場

日本では、2007年12月に2.5GHz帯が割り当てられ、2009年からの全国バンドを利用したモバイルWiMAXと、地域バンドを利用した固定WiMAXのサービス開始を目前に控えている。このため、WiMAX用の基地局や端末、開発用の機器やテスタ、半導体チップセットなど、商用サービスの開始に向けた多彩な機器が展示された。

とくに今回は、WiMAXのシステム・プロファイルを規定し、機器の仕様適合性や相互運用性試験を行い、認証する機関である「WiMAXフォーラム」のブースには、フォーラム参加企業のWiMAX関連技術が一堂に会して展示され、WiMAXサービスが間近いことを実感させた。

〔1〕UQコミュニケーションズのWiMAX向け端末

全国にモバイルWiMAXのサービスの提供を計画しているUQコミュニケーションズは、WiMAX用の端末や室内用基地局(写真1)などを出展した。

展示された端末は、参考出品のWiMAX MID(写真2 )をはじめ、すでに2006年にWiBro(Wireless Broadband)という名前でサービスが開始されている韓国のモバイルWiMAX用の端末「SAMSUNG Panda」(写真3)、「SAMSUNG M8200」(写真4)や、今年2008年9月から、Clearwire(クリアワイヤ。2008年5月に発表された米Clearwireと米Sprint Nextelの合弁会社)によってサービスが開始される米国向けWiMAX端末「NOKIA N810」(写真5)などが展示。

UQコミュニケーションズは、2009年2月からモバイルWiMAXの試験サービスを開始する予定。

※ MID:Mobile Internet Device、携帯情報端末


写真1 UQコミュニケーションズのモバイルWiMAX用屋内用小型基地局(クリックで拡大)


写真2 UQコミュニケーションズが参考出品したWiMAX MID(クリックで拡大)


写真3 韓国WiBro向けWiMAX端末「SAMSUNG Panda」(クリックで拡大)


写真4 韓国WiBro向けWiMAX端末「SAMSUNG M8200」(クリックで拡大)


写真5 米国向けWiMAX端末「NOKIA N810」(クリックで拡大)

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