[トピックス]

2014年 IEC東京大会の基本計画を決定

― 大会コンセプトは“Integration toward a Smarter World” ―
2013/11/01
(金)

2014年11月4日~15日、東京国際フォーラムにおいて、IEC(国際電気標準会議)の年次大会が開催される。大会コンセプトは、「IECマスタープラン2011」(5年ごとのIECの方向付け)や、「日本再興戦略」を踏まえて、電気・電子の先端技術分野で世界的な課題であるスマート分野(スマートシティ、スマートグリッド、電気自動車、省エネ、環境等)に対する日本の取り組みを世界にアピールするとして、“Integration toward a Smarter World”- Co -existence and Sustainability - に決まった。

IECは、スマートグリッド関係の国際規格策定にも取り組む国際標準化機関であり、毎年行われるこの年次大会には世界約80カ国から1000人以上が出席し、国際標準分野における重要なイベントでもある。パナソニック(株) 顧問の野村淳二氏が第34代IEC会長に就任する2014年に合わせて、同大会を東京に招致した。

同大会では、IECのガバナンス等について審議する上層委員会や国際規格の審議を行う専門委員会/分科会(TC/SC:51分野)等を開催するほか、ホスト国の独自企画としてテクニカルビジット(技術拠点の視察)やシンポジウム、技術展示会等を行う。テクニカルビジットには、① 特定のTC/SCメンバーのためのテクニカルビジット(スマート分野の日本の最先端の取り組みについて紹介)、② 一般テクニカルビジット(日本企業の製品・技術力の理解促進を図る)、③ 福島テクニカルビジット(2014年4月に開所する産業技術総合研究所の「福島再生可能エネルギー研究開発拠点」および被災地、日産いわき工場などの視察)が予定されている。

同大会が、スマートグリッドや省エネインフラ等、日本が強い分野の国際標準を先導し、国際競争力の強化に結びつけるきっかけとなることを期待する。

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