「IEC 60891」と「IEC 60904シリーズ」規格に基づいた性能評価測定
「IEC 60891」と「IEC 60904シリーズ」規格に基づいた性能評価測定
太陽電池の出力計測法については、表2に示す通り、すでに「IEC 60891」および「IEC 60904シリーズ」において体系化されている。
なかでも電流-電圧(I-V)特性の測定を規定する「IEC 60904-1:2020」(Part 1)は、現在、住宅・工場の屋根やメガソーラー(地上設置)等に設置されている一般的な結晶シリコン太陽電池を主な対象とする基本規格である。しかし、近年の技術多様化に伴い、この基本規格(Part1)のみではカバーできない特殊な構造や物理特性をもつ次世代デバイスが登場している。そのため、現在は次のような個別の枝番規格を適用・策定して対応している(図5参照)。
・IEC 60904-1-1:2017:多接合(タンデム)型太陽電池に対応
・IEC TS 60904-1-2:2019:両面受光型太陽電池に対応(技術仕様書)
・IEC TS 60904-1-3 ED1注7(作成中):車載・壁面用等の「曲面」モジュールに対応(技術仕様書)
・IEC TS 60904-1-4 ED1(作成中):ペロブスカイト等の「準安定」(ヒステリシス等)デバイスに対応(技術仕様書)
特に、既存の規格体系では正確な評価が困難なペロブスカイト太陽電池に対応する「IEC TS 60904-1-4 ED1」の策定においては、日本がプロジェクトリーダーを務めており、国際標準化の主導権を確保すべく活動を強力に推進している注8。
表2 太陽電池の性能評価に関連する主要規格群「IEC 60904シリーズ」
出所 国立研究開発法人産業技術総合研究所 吉田 正裕 氏(再生可能エネルギー研究センター 太陽光評価・標準研究チーム)提供資料をもとに編集部作成
注7:ED1:Edition 1.0、第1版。
注8:日本をはじめ、オーストラリア、英国、オーストリア、イタリア、米国、ドイツ、等の主要国がプロジェクトに参加。



