KDDIは2016年10月19日、IoT機器向けの通信サービス「KDDI IoTコネクト Air」を発表した。2016年12月以降に提供開始の予定。
KDDIはこのサービスを開発するためにIoT機器向け通信サービスで実績を持っているソラコムと協業し、ソラコムがAmazon Web Service上にソフトウェアで作り上げた携帯通信コアネットワーク「SORACOM vConnec Core」とKDDIの通信網を組み合わせて提供するために共同開発を進めていた。
図 KDDI IoTコネクト Airの利用イメージ
出所 ソラコム
特徴は2つ。1つ目は手軽に使い始められること。店頭に出向いて長時間に渡る面倒な手続きを踏む必要はない。Webサイトから申し込むだけでSIMカードの発行を受けられる。利用開始後の通信速度変更などの管理は、専用のWebサイトでできる。
図 WebでのSIMカード申し込みから利用開始までの流れ
出所 KDDI
もう1つは料金の安さだ。SIMカードの発行なら1枚1500円（送料込み）で済む。ほかに基本料金と、通信量に応じたデータ通信料金が必要だが。これも決して高くない。基本料金は1日当たり10円。データ通信量は最も低速なプランである32kbpsならば上り0.2円/MB、下り0.6MBで利用できる。通信速度が128kbps、512kbps、2Mbpsと高速なプランもあるが、最も高価な場合でも2Mbpsの下りが1円/MB。しかも、午前2時～午前6時は通信量が一律で0.2円/MBとなる。通信料金の詳細は以下の通り。
| 32kbps | 上り | 0.2円/MB |
| 下り | 0.6円/MB | |
| 128kbps | 上り | 0.22円/MB |
| 下り | 0.7円/MB | |
| 512kbps | 上り | 0.24円/MB |
| 下り | 0.8円/MB | |
| 2Mbps | 上り | 0.3円/MB |
| 下り | 1円/MB |
