T-Mobile USAは2018年1月29日(アメリカ西海岸時間)、2021年までに同社で消費する電力を100%再生可能エネルギー由来のものに転換すると発表した。再生可能エネルギーのみで事業を運営することを目指す世界的な企業連合「RE100」にも参加した。
図 発表文に添えられていたロゴマーク
出所 T-Mobile USA
加えてT-Mobile USAは、風力発電所の電力を購入することを明らかにした。カリフォルニア州の再生可能エネルギー事業者であるInfinity Renewablesから160MW(16万kW)分の電力を15年間購入する契約を交わした。この電力は、Infinity Renewablesがカンサス州に建設中の風力発電所「Solomon Forks Wind Project」から送る。この発電所は2019年始めに商業運転を開始する予定だ。
T-Mobile USAのCEOであるJohn Legere氏は今回の発表について「私たちはいつも顧客の利益を考えて行動している。今回の発表もその一環だ。しかも、風力発電所から電力を購入することで、我が社の事業にも良い影響が現れている。電力にかかるコストを今後15年間でおよそ1億ドル(109億円:1ドル=109円で換算)見込みだ」と、再生可能エネルギーへの転換が価格競争力のある電源の確保につながったことをアピールしている。
図 T-Mobile USAのCEOであるJohn Legere氏
出所 T-Mobile USA
今回の電力購入契約はT-Mobile USAにとって初めてのものではない。2017年にイタリアEnel Green Powerから320MW(32万kW)の電力を購入する契約を締結している。この電力は同社がオクラホマ州で運営しているRed Dirt Wind Projectから供給を受けている。発電所は2017年12月に運転を開始している。
T-Mobile USAは今回発表した目標達成に向けて、ほかの風力発電所と電力購入契約を締結していくとしている。
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