レノバは2018年2月9日、栃木県那須烏山市で大規模太陽光発電所(メガソーラー)「那須烏山ソーラー発電所」の建設を開始した。同社にとっては、2014年2月に運転を開始した「水郷潮来ソーラー(茨城県茨城県潮来市、出力はおよそ15.3MW)」から数えて日本で11カ所目となるメガソーラーだ。レノバなどが出資する匿名組合事業として「合同会社那須烏山ソーラー」が事業者となる。2019年5月に運転開始の予定だ。
図 「那須烏山ソーラー発電所」の完成イメージ
出所 レノバ
那須烏山ソーラー発電所の敷地面積は約41万5000m2(約41.5ha)。周囲は希少生物が生息する山林であり、レノバは環境影響評価を念入りに実施した。その結果、希少生物の生息する環境を保護するために、沢を可能な限り手付かずで残した。また、同様の目的で調整池の数を当初計画の6カ所から2カ所に減らしながらも、防災にはしっかり配慮しているという。
最大出力は約19.2MW(1万9200kW)。レノバは年間発電量をおよそ21.5GWh(2150万kWh)と見込んでいる。設備利用率を計算すると12.8%ほど。一般世帯の年間消費電力量に換算すると約6300世帯分になる。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して全量を売電する予定。売電単価は1kWh当たり36円(税別)。
レノバは現在、那須烏山ソーラー発電所のほかに日本国内3カ所でメガソーラーの建設を進めている。岩手県九戸郡軽米町に建設中の「軽米西ソーラー」「軽米東ソーラー」と、三重県四日市市に建設中の「四日市ソーラー」だ。軽米西ソーラーは最大出力が約48MW(約4万8000kW)で、2019年7月に運転開始予定。軽米東ソーラーは最大出力が約80.8MW(約8万800kW)で、2019年12月に運転開始予定(参考記事)。そして四日市ソーラーは最大出力が約21.6MW(2万1600kW)で、2019年3月に運転開始予定だ。ほかにも、バイオマスや風力、地熱を利用した発電所の開発に取り組んでいる。
■リンク
レノバ