マイクログリッドの「定義」「メリット」「形態」

― EcoStruxure Microgridソリューションを提供開始 ―

マイクログリッドの「定義」「メリット」「形態」

〔1〕マイクログリッドの定義とメリット

 今回、提供されるマイクログリッドについて、シュナイダーは、①さまざまな電力消費パターンをもつ需要家がいる地域において、②いくつかの分散電源(太陽光や風力等)と電力貯蔵システム(蓄電池等)が導入されていて、③電力系統と連携することもでき、系統と切り離して自立運転できる、小規模な電力系統と定義している。

 このようなマイクログリッドによって、CO2の削減をはじめ、災害に対するレジリエンスの強化、電力消費の最適化などのサポートが可能となっている(図5下部)。

図5 マイクログリッドの定義と導入メリット

図5 マイクログリッドの定義と導入メリット

出所 シュナイダーエレクトリック「パワーシステム事業に関する記者発表会」、2019年4月8日

〔2〕マイクログリッドの3つの形態

 マイクログリッドの形態には、次の3つの形態 がある(図6)。

図6 3つのマイクログリッドの形態

図6 3つのマイクログリッドの形態

出所 シュナイダーエレクトリック「パワーシステム事業に関する記者発表会」、2019年4月8日

  1. 系統連携型(Grid-tied):電力会社が提供する系統に連携したまま、小規模のマイクログリッドを形成するタイプ。
  2. 系統連系・解列型(Island able):通常時は系統と連携しているが、停電が発生した瞬間に切り離して(解列して)自立運転するハイブリッド・タイプ。
  3. 自立運転型(Off-Grid):もともと電力系統がない離島など、あるいは電力供給網がなく今後電力が必要となるエリア(Access to Energy)に、新しくマイクログリッドを設置するタイプ。

 また、マイクログリッドが対象とする顧客層は、図7に示すように、単独のビル(オフィス・学校・病院等)、大規模施設(工場・物流センター・ホテル等)、ディストリクト(地区:離島、自治体、スマートコミュミティ)、Access to Energy(安定した電力を得にくい鉱山、通信塔等)の4つに分類されているが、日本では、ビルや大規模施設、ディストリクトを対象にビジネスが展開される。

図7 シュナイダーのマイクログリッドが対象とする顧客層

図7 シュナイダーのマイクログリッドが対象とする顧客層

出所 シュナイダーエレクトリック「パワーシステム事業に関する記者発表会」、2019年4月8日

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