[新動向]

加速するEV/PHV&エネルギー融合時代のビジネス戦略

― キーサイト・テクノロジーがオートモーティブカスタマーセンターを設立 ―
2019/02/01
(金)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

加速する自動車の電動化(EV/PHV)とエネルギーの融合時代に、キーサイト・テクノロジー株式会社(以下、キーサイト。日本本社:東京都八王子)は、日本の自動車産業の中心である名古屋市に、新しく「オートモーティブカスタマーセンター(ACC)」(写真1)を開設した(2019年1月16日)。同センターは、キーサイトの世界戦略の一環をなすもので、すでに米国のミシガン州デトロイトおよびドイツのシュトゥットガルト近郊のベーブリンゲン、中国の上海に開設されており、名古屋は4番目のセンターとなる。同センターにはエンジニアが常駐し、最先端のテスト機器が設置された計測環境があるほか、セミナーなども行われる。
現在、自動車業界では、自動車の電動化(EV/HEV)の進展、自動運転車の開発、さらにV2Xなどによる電力エネルギーとの融合が加速している。2020年までに、全体の90%の車両がコネクテッドカーとなり、2030年までには全体の30%の車両が電動化・電子化されると予測されている(注1)。ここでは、キーサイトのオートモティブ&エネルギービジネス戦略についてレポートする。

写真1 キーサイトのオートモーティブカスタマーセンター(ACC)のロビー

写真1 キーサイトのオートモーティブカスタマーセンター(ACC)のロビー

出所 キーサイト・テクノロジー提供、2019年1月17日

キーサイトのプロフィール

 最初に、日本において計測分野でなじみの深いキーサイトのプロフィールを簡単に紹介しておこう。

 米国にグローバル本社を置くキーサイトは、もともと80年前の1939に、ヒューレット・パッカード(HP)として設立された(表1)。その後、日本では、横河電機との合弁会社「横河・ヒューレット・パッカード(YHP)」を設立、さらに、HPの分社化でアジレント・テクノロジー(Agilent Technologies)となり、2014年11月には、電子計測に100%特化した独立会社として「Keysight Technologies(キーサイト・テクノロジー)」を設立した。

 同社は、全世界の年間売上で4,000億円を超え、従業員は1万2,600名、世界100カ国で事業展開を行う国際的なリーディングカンパニーである。

 現在、同社は、①コミュニケーション、②ネットワークテスト/セキュリティ、③エレクトロニックインダストリアル、④顧客が付加価値をつけるサービス、の4つにファーカスしてビジネスを展開している。とりわけエレクトロニクス技術は、オートモーティブ(自動車関連)の革新に大きな影響を与えるとして、重視している。

 日本のキーサイト・テクノロジー社長 チエジュン氏は、「日本の自動車業界のお客様は、競争が激しいグローバルマーケットで、どうしたら一番になれるかを日夜追求されています。そこで、キーサイトは、オートモーティブ分野において、最先端のエレクトロニクス技術やテスト環境を提供し、お客様が付加価値の高いビジネスを展開することによって世界で一番になる、これを、ビジネスの中心に据えて対応していきます」と語った。


▼ 注1
https://www.keysight.com/jp/ja/industries/automotive-energy.html

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