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VISA、本社で100%再エネ電力を採用―2019年末までに全世界の拠点で100%再エネに転換

2018/05/10
(木)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

カリフォルニア州の電力会社であるPeninsula Clean Energyは、クレジットカードの世界的大手であるVISAが「ECO100」メニューを申し込んだと発表した。

カリフォルニア州の電力会社であるPeninsula Clean Energyは2018年5月8日(アメリカ西海岸時間)、クレジットカードの世界的大手であるVISAが「ECO100」メニューを申し込んだと発表した。ECO100は、太陽光や風力など100%再生可能エネルギーを利用して発電した電力を供給するメニューだ。

図 VISAはカリフォルニア州の本社で100%再生可能エネルギーの電力を使用する

図 VISAはカリフォルニア州の本社で100%再生可能エネルギーの電力を使用する

出所 VISA

VISAはカリフォルニア州サンマテオ郡フォスターシティ―にある4棟の本社ビル群でPeninsula Clean Energyが供給する100%再生可能エネルギーの電力を使用する。Peninsula Clean Energyによると、これによって年間で1400~1800トンのCO2削減効果が期待できるという。

VISAは2018年2月に、全世界の拠点で使用する電力を2019年末までに再生可能エネルギーで発電したものに転換するという公約を発表している。また、再生可能エネルギーのみで事業を運営することを目指す世界的な企業連合「RE100」にも参加している。この発表の時点で、VISAは全世界の拠点で消費している電力のうち35%再生可能エネルギー由来のものだと明らかにしている。

VISAが全世界に持つ拠点のうち主要なものは、フォスターシティ―にある本社のほか、マイアミ、シンガポール、ドバイ、ロンドンにある。VISAによると、同社が全世界で消費している電力のうち80%を本社とロンドンの拠点で消費しているという。これで、ロンドンの拠点も100%再生可能エネルギーに転換できれば、目標達成は目の前ということになるだろう。


■リンク
Peninsula Clean Energy
VISA(2018年2月のニュースリリース)

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