❷ SORACOMの各種サービスの位置づけ
図4は、SORACOMが提供する各種サービスを、上から「インタフェース」「アプリケーション」「ネットワーク」「デバイス」「コネクティビティ」というように、階層的に整理した全体像である。
図4 SORACOM の各種サービスの位置づけ
VPG:Virtual Private Gateway 、 SORACOM プラットフォーム上の顧客専用のネットワークゲートウェイ(インターネット側の出口)
出所 株式会社ソラコム「Internet of Everywhere~ひろがるデジタル・つなげるIoT~」、2022年7月6日~7日、SORACOM Discovery 2022 ONLINE
表2には、図4に示したSORACOMが提供する各種サービスと、セキュリティ&マネジメントの内容を示す。
続いて表3には、図4に示したSORACOMのIoTデバイスとクラウドをシームレスにつなぐ「IoTデータ通信」と「ネットワークサービス」の内容を示す。
さらに表4には、図4に示した、クラウドでIoTデータ活用をつなぐ「アプリケーションサービス」の目的・分野別の役割を示す。
❸ グローバル展開するパートナー制度(SPS):欧米からも23社が参加
以上に見てきたように、IoTシステムを構築する際には、各種デバイスやネットワーク、セキュリティ、クラウド、アプリケーションというように、複数の専門領域にまたがったシステム構築が必要であるため、他社との協業も重要となる。
そのためソラコムは、SORACOM(IoTプラットフォーム)の提供者としてIoTエコシステムを形成することで、市場を拡げてユーザーの課題解決のため、「ソラコムパートナースペース」(以下、SPS)というパートナー制度を提供している。
図5に示すように、このSPSには、デバイス、テクノロジー、ソリューション、インテグレーションなどの専門領域に強みをもつ800社を超える企業が参画している。そのうち、認定済みパートナーが139社、SELECTEDパートナーが3社となっている(2022年6月現在)。特筆すべきは、このSPSはグローバル展開を開始しており、すでに欧州や米国から23社がパートナーとして登録しているなど、国際的なエコシステムへと進展していることである。
図5 SORACOM Partner Space(SPS)のパートナー数(2022年6月現在)
出所 株式会社ソラコム「Internet of Everywhere~ひろがるデジタル・つなげるIoT~」、2022年7月6日~7日、SORACOM Discovery 2022 ONLINE
❹ Internet of Everywhere(IoE)時代の到来を実感させる最新事例
「SORACOM Discovery 2022 ONLINE」では、新たに、「製造」「運輸・物流」「ロボット」「ヘルスケア」「エネルギー」分野に導入された、SORACOMの最新事例も多数発表された。
図6に、最新事例の一部を紹介する。
図6 新しく発表されたSORACOMサービスを利用した各分野の導入事例
出所 ソラコム「Internet of Everywhere~ひろがるデジタル・つなげるIoT~」、2022年7月、SORACOM Discovery 2022 ONLINE