移動通信ネットワークにおけるオールIP化のステップ
図3は、移動通信ネットワークにおけるオールIP化のステップを示しています。図3からわかるように、移動通信ネットワークは全体として、
- 無線アクセス・ネットワーク(RAN:Radio Access Network)
- コア・ネットワーク(CN:Core Network)
の2つから構成されています。
[1] 無線アクセス・ネットワーク(RAN)
無線アクセス・ネットワークは、基地局(BTS:Base Tranceiver Station)と無線ネットワーク制御装置(RNC:Radio Network Controller)で構成されています。
[2] コア・ネットワーク(CN)
コア・ネットワークは、図3に示すように少し複雑になりますが、
- 移動通信交換機(MSC:Mobile Services Switching Center)と関門(※3)移動通信交換機(GMSC:Gateway MSC)を含む回線交換機能部
- アクセス側GPRSノード(SGSN、Serving GPRS Support Node)と関門GPRSノード(GGSN:Gateway GPRS(※4) Support Node)を含むパケット交換機能部
- 位置情報などを蓄積するホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)
などで構成されています。
用語解説
※3 関門:ネットワーク間を相互に接続すること。ここでは、移動通信ネットワークとインターネットなどの間の相互接続をいう。
※4 GPRS:General Packet Radio Service、GSMなどのネットワークでパケット交換機能を提供するパケット無線サービス