卒FIT:新たなビジネス市場
「エネPlus」とは、NTTスマイルエナジーが提供する「エコめがね卒FIT Plus」の契約者が、同社の「ちくでんエコめがね」やパナソニック製「蓄電池・エコキュート」などを購入すると、最大16円/kWh(税込・消費税率10%)で余剰電力を買取るプランで、業界でも最高レベルでの買取価格のサービスとなる。
写真 卒FIT世帯向け余剰電力買取プラン「エネPlus」の提供を発表する
NTTスマイルエナジーの代表取締役社長 小鶴 慎吾氏(左)と
パナソニック ライフソリューションズのエナジーシステム事業部
PSマーケティングセンター所長 櫻井 聡氏(右)
出所 編集部撮影
「エネPlus」は、FIT制度(再エネの固定価格買取制度)による買取期間が満了し、太陽光発電の「卒FIT」を迎える住宅オーナーを対象に、全国(沖縄、離島を除く)で提供される。
この背景には、2009年に、余剰電力の買取制度で導入された10kW未満の住宅用太陽光発電について、今年(2019年)11月からFIT買取期間が順次終了することが挙げられ、2019年分は、11月・12月の2カ月間だけで約53万件(200万kW)が卒FITの対象となる。
卒FITは、2023年までに、累積で約165万件(670万kW)に達し、これらが自家消費または余剰電力の自由売電に移行していくこととなるため、新たなビジネス市場が形成されようとしている。