[特別レポート]

最大16円/kWhで買取り! NTTスマイルエナジーとパナソニックが卒FIT世帯向け余剰電力買取プラン「エネPlus」を提供

2019/07/06
(土)
SmartGridニューズレター編集部

株式会社NTTスマイルエナジー(以下:NTTスマイルエナジー、大阪府大阪市、代表取締役社長:小鶴 慎吾)とパナソニック株式会社 ライフソリューションズ社(以下、パナソニック ライフソリューションズ、本社:大阪府門真市、社長:道浦 正治)は、2019年11月から共同で、卒FIT世帯向け余剰電力買取プラン「エネPlus」の提供を開始する。

卒FIT:新たなビジネス市場

 「エネPlus」とは、NTTスマイルエナジーが提供する「エコめがね卒FIT Plus」の契約者が、同社の「ちくでんエコめがね」やパナソニック製「蓄電池・エコキュート」などを購入すると、最大16円/kWh(税込・消費税率10%)で余剰電力を買取るプランで、業界でも最高レベルでの買取価格のサービスとなる。

写真 卒FIT世帯向け余剰電力買取プラン「エネPlus」の提供を発表する
NTTスマイルエナジーの代表取締役社長 小鶴 慎吾氏(左)と
パナソニック ライフソリューションズのエナジーシステム事業部
PSマーケティングセンター所長 櫻井 聡氏(右)

写真 卒FIT世帯向け余剰電力買取プラン「エネPlus」の提供を発表するNTTスマイルエナジーの代表取締役社長 小鶴 慎吾氏(左)とパナソニック ライフソリューションズのエナジーシステム事業部 PSマーケティングセンター所長 櫻井 聡氏(右)

出所 編集部撮影

 「エネPlus」は、FIT制度(再エネの固定価格買取制度)による買取期間が満了し、太陽光発電の「卒FIT」を迎える住宅オーナーを対象に、全国(沖縄、離島を除く)で提供される。

 この背景には、2009年に、余剰電力の買取制度で導入された10kW未満の住宅用太陽光発電について、今年(2019年)11月からFIT買取期間が順次終了することが挙げられ、2019年分は、11月・12月の2カ月間だけで約53万件(200万kW)が卒FITの対象となる。

 卒FITは、2023年までに、累積で約165万件(670万kW)に達し、これらが自家消費または余剰電力の自由売電に移行していくこととなるため、新たなビジネス市場が形成されようとしている。

ページ

関連記事
新刊情報
5G NR(新無線方式)と5Gコアを徹底解説! 本書は2018年9月に出版された『5G教科書』の続編です。5G NR(新無線方式)や5GC(コア・ネットワーク)などの5G技術とネットワークの進化、5...
攻撃者視点によるハッキング体験! 本書は、IoT機器の開発者や品質保証の担当者が、攻撃者の視点に立ってセキュリティ検証を実践するための手法を、事例とともに詳細に解説したものです。実際のサンプル機器に...
本書は、ブロックチェーン技術の電力・エネルギー分野での応用に焦点を当て、その基本的な概念から、世界と日本の応用事例(実証も含む)、法規制や標準化、ビジネスモデルまで、他書では解説されていないアプリケー...