東京ガスの「チャレンジ2020ビジョン」
表1 東京ガスのプロフィール
出所 東京ガスのサイト(http://www.tokyo-gas.co.jp/Annai/kaisha/index.html)と決算説明資料(http://www.tokyo-gas.co.jp/IR/library/pdf/ktsn/150428presen.pdf)をもとに編集部が作成
東京ガス(表1)が2011年11月に発表した、2020年までのグループ経営ビジョン「チャレンジ2020ビジョン」(以下、2020ビジョン)(図1)注1は、大きく5本柱で構成されている。事業構造や事業基盤を発展・拡大することによって、LNGバリューチェーンの「バリュー」(価値)を高め、顧客や株主に還元するとともに、広く社会に貢献していく方針を発表した。
図1 「チャレンジ2020ビジョン」東京ガスグループが目指すこと
出所 「チャレンジ2020ビジョン」2011月11月、東京ガス発表資料より
事業構造については、中核である都市ガス事業の進化・発展に加え、電力事業、エンジニアリング事業、広域ガス事業など、第二、第三の柱となる事業を確立し、「総合エネルギー企業グループ」を実現していく。現在(2009〜2011年度平均)のガス、LMG販売、電力、海外事業の事業構造は、2020年には図2に示すように、ガス事業50%、電力・その他事業25%、海外事業25%という構成比に変えていくことも示している。
図2 2020年の事業構造の姿(連結純利秋・事業別比率)
出所 「チャレンジ2020ビジョン」2011月11月、東京ガス発表資料より
また、事業基盤については、首都圏をベースとしながら、日本全国、さらには海外に事業展開して「グローバル企業グループ」を実現していく。