【再エネ(自然エネルギー)100%を目指し実現・推進している事例】
【1】千葉商科大学の例:日本初の自然エネルギー100%大学を実現
千葉商科大学は、地球温暖化対策等の環境目標を設定し、2018年度の目標としていた1年間(2018年2月度〜2019年1月度)の電力での自然エネルギー率が101%となり、千葉商科大学は日本初の「RE100大学」になった。
これによって、同学所有のメガソーラー野田発電所等の発電量と千葉商科大学(市川キャンパス)の消費電力量を同量にすることを達成した(2019年2月27日に発表)注6。
野田発電所(写真1)は、敷地約4万6,781㎡にパネル容量約2.88MW(11,642枚)のソーラーパネルを設置し、すでに2017年度には、一般家庭約800世帯が1年間に使う電気量に相当する約315万kWhを発電している(1世帯あたりの年間電力消費量を約4,000kWhと想定)。
写真1 千葉商科大学所有のメガソーラー野田発電所の外観
【2】イケア長久店の例:2020年に自然エネルギー100%の達成を計画
2017年10月に開業したIKEA長久手(ながくて)店(愛知県長久手市、写真2)の屋上には、出力1,300kWの太陽光パネルが設置されている。RE100に加盟しているイケアグループ(本社オランダ。世界29カ国に355カ所の店舗)は、2020年に自然エネルギー100%を達成(RE100)する計画を推進している。
写真2 IKEA長久手店の1,300kWの太陽光パネルの外観
出所 https://www.renewable-ei.org/activities/column/CorpCS/20181129.php
【3】アップルの例:再エネで世界的に自社電力を100%調達
RE100に加盟しているアップルは、再エネで 世界的に自社電力を100%調達していると発表した(2018年4月10日)。2014年以降、すべてのデータセンターは100%再エネで電力を賄っている。アップル新本社ビルは、100%再エネで電力を賄っているが、その一部は写真3に示す17MWのオンサイト屋上太陽光パネル設備からの電力である。
写真3 米国カリフォルニア州クパティーノにあるアップルの新本社屋上の太陽光パネル設備